謹啓 陽春の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。平素はひとかたならぬご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、私ども大阪大学産科学婦人科学教室は来る2018年11月2日(金)-3日(土)に「第39回日本妊娠高血圧学会学術集会」を大阪府豊中市の千里ライフサイエンスセンターで開催する運びとなりました。
本学会は1980年に妊娠中毒症研究会として設立され、1994年に日本妊娠中毒症学会となり、2005年からは妊娠中毒症の名称変更に伴い、日本妊娠高血圧学会に名称が変更され現在に至っています。この間、妊娠高血圧症候群に関する臨床的・基礎的研究および治療法確立に関して多くの発表がなされ、議論されてまいりました。その成果は和文学会機関誌である日本妊娠高血圧学会雑誌および英文学会機関誌HYPERTENSION RESEARCH IN PREGNANCYに掲載されております。妊娠高血圧症候群は母児双方の予後に多大な影響を与える重要な疾患でありながら、その原因の詳細は未だ研究途上でありで、治療法も対症療法の域を脱しておりません。次回学術集会ではその疾患の定義変更に伴い“Hypertensive Disorders of Pregnancy (HDP)・・・いつするの?今でしょ!”をテーマにこの疾患の病態・管理・治療に関して根源から徹底的に議論していただこうと思っております。したがいまして、今回の学術集会の役割はきわめて重要であると考えております。
2017年の外国人観光客伸び率世界一となった大阪へ是非ともお越しいただき、秋の大阪をお楽しみください。
謹白
第39回日本妊娠高血圧学会学術集会
会長 木村 正
(大阪大学大学院医学系研究科 産科学婦人科学教室 教授)